歯周病とは
歯周病は、「生活習慣病」の1つで、歯の周囲に付着したプラーク(歯垢)が歯と歯肉の隙間に入り込み、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
成人の歯周病は、自覚症状もなく発症し適切な処置を行わない限り、加齢とともに進行します。
エムドゲイン再生療法
エムドゲイン再生療法とは、歯周病により歯周組織(歯槽骨や歯根膜など)を失った部分に「エムドゲインゲル」を塗ることで支持組織を再生させる治療です。
エムドゲインゲルとは
エムドゲインゲルは歯が生えてくる時に重要な働きをするタンパク質を精製したもので、ブタ歯胚組織を使用した副作用のない安全な歯周組織再生用材料のことです。
- 歯周病が進行すると歯肉の手術が必要となります。
- その時に大活躍するのがエムドゲインⓇです。
エムドゲイン再生療法のメリット
- 自分の歯を永く保存できます。
- より多くの支持組織の再生が期待できます。
- 副作用が無く安全です。
- 治療が簡単で費用も少なくすみます。
エムドゲイン再生治療の術前術後
術前(進行する歯周病)
・深い歯周ポケットがあります。
・歯根膜、セメント質と歯槽骨の欠損が確認されます。
術後(正常な歯と歯周組織)
・歯周ポケットが浅くなりました。
・一度喪失した上皮組織および結合組織と新生骨が得られました。
エムドゲイン治療(歯周組織再生療法)の流れ
1検査
歯周ポケット検査、歯の揺れ、細菌検査などを行い歯周病の状態を確認ます。
2切開
麻酔をかけ、治療する部分の歯肉を切開します。
3剥離
切開した部分の歯肉を部分的に剥離します。
4清掃
歯根表面に付着している汚れや歯石を除去し、清掃を行います。
5塗布
清掃された歯根表面にエムドゲインゲルを塗布します。
6縫合
剥離した歯肉を元にもどし、切開した歯肉部分を縫合します。