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2020.11.30

「冬は腎を養いましょう」

11月7日に二十四節気の立冬、22日に小雪(しょうせつ)を迎え、暦の上ではすっかり
冬になりましたね。

これからの季節、不思議とトイレが近くなる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

古来から東洋では、冬は『陰』が盛んになり、陽気が弱くなる季節とされております。
従ってこの季節には、万物の気は下方へ潤下していくと考えられています。

人体において下方にある臓器と言えば『腎』です。
冬は腎が寒さを嫌う季節、と考えられています。

排尿はその腎の働きと密接に関係しているんです。

どういうことかと言うと、腎機能が衰えることで膀胱の働きも衰えてしまうからです。
冬の寒さのせいで、腎の身体を温めるという働きが衰えてくると、腎と関連する臓器で
ある膀胱も冷えてしまいます。
そうしますと尿を膀胱にとどめておく力が低下し、そのため、高齢の方や冷え性の人ほ
ど、寒いとトイレに行く頻度が多くなるのです。

そこで腎を養う食事として、冬に“旬”を迎える食べ物が身体に良いとされています。
根菜類や葉物野菜などの、根っこの部分や地面に近い部分に栄養を多く含むものが旬を
迎えております。
身体を冷やしてしまう生野菜のサラダよりも、山芋、里芋、蓮根などの根菜類や、ほう
れん草などの葉物野菜を温かい汁物などにして召し上がってみてはいかがでしょうか。

他にもこの季節に取った方がいい食材として、黒い色の食べ物が挙げられます。
主な食べ物として、黒豆、黒ゴマ、きくらげ、ひじき、海藻類、黒砂糖などです。

また、腎を養う味付けとして塩味が挙げられます。
古来から冬のための食材の保存方法として「塩漬け」が用いられておりましたが、栄養
面から見ても理に叶っていたということです。

ちなみに反対に、腎に負担をかけてしまう食べ物が、乳製品や砂糖です。
チーズや牛乳などの乳製品は本来、日本人が食べていたものではないため、現在でも多
くの日本人が乳製品を十分に消化できないとも言われています。

また、腎機能の不調は、聴力の低下や髪質、生殖器との関連性があります。

もしも冬に限らず常日頃から、頻尿や冷え性、聴力の低下や不妊などにお悩みの方は、
腎機能の不調が考えられます。
腎気を養うことで症状が改善する可能性がありますので、東洋医学的な観点から体質改
善を試みてはいかがでしょうか。

いずれにしましても、旬の美味しい食べ物も歯が健康でなければ満足食べることもで
きませんよね。まずはお口の健康を考えてみてはいかがでしょうか

お口の健康が全身の健康に繋がります。

幸福は“口福”から。
健康な歯でよく噛んで、平穏で幸せな毎日を送りたいですね。

高橋衛歯科医院 歯科技工士 泉山

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