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2024.11.16

インプラントで抜歯が必要な理由とは?ケース別に解説

インプラントで抜歯が必要な理由とは?ケース別に解説

目次

高橋衛歯科医院です。
歯を失った場合のインプラント治療を考えるとき、抜歯が必要なのか疑問に思う方は多いでしょう。
インプラント治療における抜歯は、歯の状態や治療計画により異なります。
今回は、インプラント治療で抜歯が必要なケースや治療法を専門的に解説し、抜歯を伴うインプラント治療のメリット・デメリットをお伝えします。
正しい情報を知ることで、治療に対する不安を和らげ、最適な判断ができるようサポートします。
あなたの大切な歯の健康を守るための参考にしてください。

インプラント治療に抜歯が必要なケース

インプラント治療では、顎の骨にしっかりとインプラントを固定する必要があります。
そのため、歯の状態によっては抜歯が必要となるケースがあります。
抜歯が求められる状況は、以下のような場合です。

  • ・虫歯や歯周病が進行し、歯が十分に機能せず保存が難しい場合
  • ・歯が割れていたり、根の部分が壊れている場合
  • ・炎症や感染が根の部分に広がっている場合

このようなケースでは、インプラント治療の成功を確実にするために、まず抜歯を行い、顎の骨の状態を整えてからインプラントを埋入することが一般的です。
健康な歯を残すことを最優先にするため、インプラントの選択肢は歯科医師との相談によって決定されます。

 

抜歯即時埋入法とは?

抜歯即時埋入法は、抜歯と同時にインプラントを埋入する治療法であり、抜歯の際にインプラントを埋め込むため、治療の期間を短縮できるメリットがあります。

この方法にはいくつかの利点があります。

  • ・抜歯後すぐにインプラントを埋入できるため、骨の状態が良好な時点で安定した埋入が可能
  • ・外科手術の回数が1回で済むため、身体的・精神的な負担が軽減される
  • ・治療期間が短縮でき、早期に歯の機能を回復できる

ただし、抜歯即時埋入法はすべての患者に適用できるわけではありません。
周囲の歯や骨の状態が健康であることが必要であり、インプラントを埋入する骨の厚みが十分でなければ選択できないことがあります。
また、治療後の感染リスクを避けるために適切なメンテナンスが必要です。
抜歯即時埋入法が可能かどうかは、事前の診査やCTスキャンなどで確認し、担当の歯科医師と相談することが重要です。

 

抜歯待時埋入法とは?

抜歯待時埋入法は、歯を抜いたあと一定期間を置いてからインプラントを埋入する方法です。
この方法では、抜歯後の歯茎や骨が自然に治癒してから手術を行うため、インプラントが安定しやすいというメリットがあります。

治療の流れとしては、まず抜歯を行い、歯茎や骨が回復するまで1~3か月程度待ちます。
その後、骨が回復したのを確認してからインプラントを埋入します。

この治療法は以下のような特徴があります。

  • ・顎の骨や歯茎の治癒を待つことで、インプラントの固定がしっかりする
  • ・細菌感染のリスクが低くなるため、周囲の歯に悪影響が出にくい
  • ・骨や歯茎が安定してからインプラント手術を行うため、長期間安定しやすい

ただし、抜歯待時埋入法は治療期間が長くなるため、その間の見た目や噛み合わせが気になる方もいます。
歯科医師と相談して、メリット・デメリットをよく理解したうえで、最適な方法を選ぶことが重要です。

 

インプラント手術の流れと注意点

インプラント手術には、診査から術後のメンテナンスまでいくつかの手順があります。
インプラント治療を成功させるためには、各段階での適切なケアが必要です。
インプラント治療の流れは以下のように進められます。

  • ①診査と治療計画の作成:口腔内の状態やCTスキャンの結果をもとに、インプラント治療の計画を立てます。
  • ②術前処置:虫歯や歯周病がある場合は、事前に治療を行います。必要に応じて、抜歯や歯茎の治療を先に行います。
  • ③インプラント体の埋入手術:局所麻酔を行い、顎の骨にインプラント体を埋入します。通常、数ヶ月間の結合期間を設け、インプラントが骨としっかり固定されるのを待ちます。
  • ④仮歯・最終被せ物の作成と装着:インプラントが固定された後、仮歯を入れて最終的な被せ物を作製し、装着します。
  • ⑤定期的なメンテナンス:インプラントの長期的な安定を保つため、定期的に歯科医院でチェックやクリーニングを受けます。

手術後は、インプラントの清潔を保つために日常的なケアが不可欠です。
歯科医院でのメンテナンスに加え、正しいブラッシングやデンタルフロスの使用で、インプラント周囲の清潔を保ちましょう。
特にインプラントは細菌感染による炎症に弱いため、こまめな口腔ケアを心がけることが大切です。

 

抜歯後の痛みや腫れへの対処法

抜歯後には、痛みや腫れが生じることがあります。
痛みのピークは術後1~2日で、通常は1週間程度で落ち着くことが多いです。
腫れも抜歯後2~3日でピークを迎え、数日でおさまるのが一般的です。

痛みや腫れの軽減にはいくつかの対処法があります。

  • ・冷たいタオルやジェルパックを使用して患部を冷やす
  • ・処方された鎮痛剤を適切に服用する
  • ・運動や飲酒を避け、安静に過ごす

日常のセルフケアも痛みや腫れを軽減するのに役立ちます。
術後は、歯磨きの際に患部を刺激しないよう、柔らかい歯ブラシを使用し、適切にケアを続けましょう。

 

まとめ

インプラント治療では、抜歯が必要になるケースも少なくありません。
抜歯後のインプラント治療には「抜歯即時埋入法」と「抜歯待時埋入法」の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
どちらの方法が適しているかは、歯の状態や顎の骨の状況により異なるため、歯科医師とよく相談することが重要です。
また、治療後のセルフケアと定期的なメンテナンスでインプラントを長く安定させることができます。
あなたの大切な歯の健康を守るために、信頼できる歯科医院でしっかりと治療を受け、疑問点や不安は医師に相談しながら、安心して治療を進めましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

高橋 衛 | Takahashi mamoru
岩手医科大学歯学部卒業後、岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座入局し、
医療法人 高橋衛歯科医院設立 理事長就任、MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS 開設

【所属】
日本歯科医師会
岩手県歯科医師会
盛岡市歯科医師会
歯科医師臨床研修指導歯科医
岩手県保険医協会
日本口腔外科学会
日本口腔インプラント学会
EUROPEAN ASSOCIATION FOR OSSEOINTEGRATION
AMERICAN ACADEMY PERIODONTOLOGY
岩手医科大学歯学会
デンタルコンセプト21  会員
日本歯科東洋医学会
JIADS Club  会員
P.G.I Club 会員
スピード矯正研究会  会員
床矯正研究会 会員
近代口腔科学研究会 会員

【略歴】
岩手医科大学歯学部 卒業
岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座 入局
「高橋衛歯科医院」 開業
「MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS」 開業

 

岩手県盛岡市の歯医者・歯科
高橋衛歯科医院
住所:岩手県盛岡市北天昌寺町7−10
TEL:019-645-6969

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